レポート
2023/06/09
『ものづくりで世の中の不便や課題を解決することが好きなんです。』
片手が不自由な友人の「洗濯物が干せない」という悩みを解決するためのピンチハンガーを作ろうと決意し、2008年にImage Craft株式会社を立ち上げた今瀬 満さん。
どんなときにも、使う人と真剣に向き合いながら良いものをつくり続けている今瀬さんに「ものづくりの醍醐味」を聞きました!
創業のきっかけになったのは、片手が不自由な友人のためのピンチハンガーを作りたいという思いでしたが、今瀬さんのゴールは、その先の「誰でも使いやすく、誰にもやさしい、ユニバーサルデザイン」だったそう。
こちらは、ふしぎな形の『まじかるピンチ』(特許取得済)!ピンチをつまむ場所を変えることで、ステンレスピンチの悩みである「ピンチが硬い」をテコの原理によって解消しました。
まるでわが子の話をするように、洗濯ハンガーのいたるところに詰め込まれたアイデアを楽しそうに語る今瀬さん。
まさに発明家ですね!と伝えると「人が困ってるのを放っておけない。不便を取り除いて解決したいだけなんです。」と、会社を立ち上げた時から変わらないまっすぐな思いを語ってくれました。
「面倒だな、やりたくないなと思う家事も、道具ひとつで『ラクになった』『これならやれる』と思える。さらにそれが楽しかったら、子どもが手伝いたくなったりする。道具によって世界が変わる瞬間を体験してもらいたいですね。」(今瀬さん)
「お客様からのご要望にはできる限り対応させていただきます」と話す今瀬さんの元には、ピンチを増やしたいなどの仕様変更の依頼や、長く使ったピンチハンガーの修理の依頼が舞い込みます。
もちろん、修理で不要となったパーツや製造工程で出る端材などは回収され、再び新しいステンレス素材として使用されます。
「メーカーとして世の中にゴミを増やすより、減らす努力をしたい。循環消費社会のためにもステンレスの製品を開発していきたいと思います。」(今瀬さん)
今瀬さんの元には「こんなハンガーが欲しかったんです」といったお電話やお手紙が届くことも多いそう。
「ご縁に感謝するとともに、やっていて良かったとホッとして、勇気をいただけます。自分が作った製品に対しての意見をいただくことが何より嬉しいです。」と目を細める今瀬さんのエネルギーのもとは、全国から届く愛用者の声にほかなりません。
緑豊かな岐阜に工房を構えるImage Craft株式会社。いつでも真剣に使う人と向き合いながら、人の手で1台1台「まじかるピンチハンガー」は作られています。
「まじかるピンチハンガー」についてはこちら
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